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1回投与GLP-1受容体作動薬の高齢2型糖尿病患者における選択:体重影響、血糖コントロール、合併症予防の観点からの検討

 

 

エグゼクティブサマリー

 

     臨床上の要請: 高齢2型糖尿病患者の管理においては、血糖コントロールと合併症予防のバランスを取りながら、過度な体重減少や多剤併用といったリスクを軽減する繊細なアプローチが求められます。週1回投与のGLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、その利便性と強力な効果から注目されていますが、個々の患者プロファイルに基づいた慎重な薬剤選択が不可欠です。

     主要な検討結果の概要: 本報告書は、セマグルチド(オゼンピック)、デュラグルチド(トルリシティ)、およびエキセナチド徐放製剤(バイデュレオン)に焦点を当て、PubMedに掲載された査読済み文献のみを用いて、血糖コントロール効果、体重への影響、心血管・腎保護効果、および高齢者における安全性について系統的に評価しました。

     個別化された推奨の要約: いずれの薬剤も有益性を示しますが、セマグルチドは一般的に優れた血糖コントロール効果とより顕著な体重減少効果を示します。一方、デュラグルチドはセマグルチドと比較して体重減少効果はより穏やかであるものの、堅牢な心血管・腎保護効果と高齢者において確立された安全プロファイルを有しています。エキセナチド徐放製剤も一定の有益性を示しますが、いくつかの主要なアウトカムにおいては、他の2剤ほど強力ではない可能性があります。高齢患者において体重減少を最小限に抑えることが主要な懸念事項である場合、血糖目標が達成されるのであれば、デュラグルチドがより好ましいバランスを提供する可能性があります。しかし、過体重または肥満であり、体重減少から利益を得られる高齢者にとっては、セマグルチドの優れた血糖コントロール効果と合併症予防効果が、体重減少の懸念を上回る可能性があります。

 

1. 高齢2型糖尿病管理におけるGLP-1受容体作動薬の導入

 

グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)は、2型糖尿病治療において重要な薬剤クラスです。これらは、食事摂取に応答して分泌される内因性GLP-1という消化管ホルモンの作用を模倣するインクレチン製剤として機能します 1GLP-1 RAの多面的な作用機序には、グルコース依存的なインスリン分泌の促進、不適切に上昇したグルカゴン分泌の抑制、胃内容排出の遅延、および食欲の抑制が含まれます 1。これらの統合されたメカニズムは、血糖コントロールの改善をもたらし、しばしば体重減少にもつながります 6

1回投与の長時間作用型GLP-1 RA製剤の開発は、持続的な薬物曝露と患者の利便性向上という臨床的ニーズに応えるものです 2。投与頻度を週1回に減らすことで、患者の受容度とアドヒアランスの向上が期待されます。これは、特に複雑な投薬レジメンや頻繁な注射に困難を抱える可能性のある高齢者にとって、大きな利点となります 2。例えば、経口セマグルチドに関する研究では、複雑な服用指示が高齢患者の有効性を制限する可能性が示唆されており 7、これはあらゆる薬剤において、高齢者に対する投与の容易さが重要であることを示しています。

高齢2型糖尿病患者の管理においては、厳格な血糖目標を超えた包括的なアプローチが求められます。低血糖リスクの最小化、多剤併用の管理、認知機能の評価、そして最も重要なこととして、フレイルやサルコペニアの予防が主要な考慮事項となります 7。今回の検討では、「痩せはリスクに繋がります」という患者側の明確な懸念が重要な指針となります。高齢者における意図しない、または過度な体重減少は、潜在的なサルコペニアを悪化させ、フレイルを増大させ、全体的な健康アウトカムを悪化させる可能性があります。このため、GLP-1 RAの体重減少効果を、この脆弱な集団において慎重に評価することが不可欠です。GLP-1 RAは一般的に体重減少を誘導することが知られていますが 5、高齢者においては、この体重減少の程度と質が、患者のベースラインの状態に応じて、望ましい効果となるか、あるいは有害な結果につながるかを判断する上で極めて重要です。したがって、「痩せにくい」という基準は、「望ましくない、または過度な体重減少が少ない」という観点から解釈されるべきであり、これは脆弱な高齢者集団において負の健康影響につながる可能性があります。

 

2. 1回投与注射型GLP-1受容体作動薬の概要

 

患者の質問で「週1回投与のGLP-1注射薬」が指定されていることに基づき、本報告書では主に以下の3つの薬剤に焦点を当てて比較分析を行います。

     セマグルチド(Ozempic®:

     日本で製造販売承認を取得している週1回投与のGLP-1受容体作動薬です 13

     通常、皮下投与され、用量は0.25 mg0.5 mg1.0 mg、一部の適応症では最大2.4 mgまであります 8

     デュラグルチド(Trulicity®:

     米国で承認されている確立された週1回投与のGLP-1 RAです 6

     皮下投与され、一般的に0.75 mgまたは1.5 mgの用量が用いられます 6

     エキセナチド徐放製剤(Bydureon® / Bydureon BCise®:

     エキセナチドの徐放製剤であり、週1回皮下投与用に承認されています 1

     標準用量は週12 mg皮下投与です 4

GLP-1 RAクラスには、短時間作用型(例:エキセナチド12回投与 2)や中間作用型(例:リラグルチド11回投与、リキシセナチド11回投与 6)の注射剤も存在します。また、経口セマグルチド 7 や、デュアルGIP/GLP-1作動薬であるチルゼパチド 1 も承認されているGLP-1作動薬として言及されていますが、これらは本報告書の「週1回投与注射型GLP-1」の範囲外であるため、詳細な比較対象からは除外します。

1回投与製剤の選択肢が複数存在することは、患者のニーズに応じた薬剤選択を可能にします。GLP-1 RA製剤が12回投与(エキセナチドBID)から11回投与(リラグルチド)、そして週1回投与(セマグルチド、デュラグルチド、エキセナチドER)へと進化してきた経緯は 2、患者の利便性を高め、長期的なアドヒアランスを改善するという明確な業界の傾向を示しています。この進化は、高齢患者が頻繁な注射に直面する可能性のある課題を軽減するため、慢性疾患管理において週1回投与が一般的に有利であると認識されていることを示唆しています。週1回投与の複数の選択肢があるからこそ、個々の患者のニーズと臨床アウトカムに基づいて、これらの薬剤を詳細に比較分析することが重要となります。

 

3. 高齢患者における血糖コントロール効果

 

GLP-1 RAは、その強力な血糖降下作用が確立されており、通常、HbA1cを約0.8%から1.6%の範囲で低下させます 6。このグルコース依存的な作用は、単剤療法として使用される場合の低血糖リスクを最小限に抑えます。

     セマグルチド:

     臨床研究において優れた血糖降下作用を示します 15

     特に高齢患者(平均年齢74.7歳)を対象とした、経口セマグルチドを用いた実臨床での後ろ向き研究では、6ヶ月間で平均HbA1c-0.44%p < 0.001)と有意に減少し、患者の61.7%HbA1c ≤7%を達成しました 20。この研究は経口製剤に関するものですが、高齢者コホートにおけるセマグルチドの血糖コントロール効果を直接的に示すものです。

     日本人2型糖尿病患者を対象とした研究では、週1回皮下投与のセマグルチドにより、6ヶ月時点で患者の60.6%HbA1c <6.5%を達成しました 15

     直接比較研究やメタアナリシスでは、セマグルチドが血糖コントロールにおいてデュラグルチドよりも優れていることが一貫して示されています 21。これは、最も顕著なHbA1c低下を主要な臨床目標とする高齢患者にとって、セマグルチドが有力な候補となる可能性を示唆しています。

     デュラグルチド:

     血糖コントロールを有意に改善します。ルーマニアの2型糖尿病患者を対象とした研究では、デュラグルチド1.5 mgHbA1cをベースラインの8.7%から6ヶ月で6.5%に低下させたと報告されています 18

     REWIND試験の事後サブグループ解析では、デュラグルチドの有効性が高齢患者(65歳以上)と若年患者(65歳未満)の間で類似していることが明確に評価され、これらの年齢層間で同様の血糖コントロール効果が確認されました 23。この年齢層間での効果の一貫性は、デュラグルチドの血糖コントロール効果が高齢によって減弱しないという強い確証を提供し、高齢者治療における自信のある臨床意思決定に不可欠な情報となります。

     エキセナチド徐放製剤:

     この製剤は、週1回投与で持続的なエキセナチド曝露を提供し、血糖コントロールの持続を目指して開発されました 3

     メタアナリシスでは、エキセナチド徐放製剤を含む週1回投与のGLP-1 RAHbA1cレベルの低下に有効であることが示されています 25。しかし、この点においてリラグルチドの11回注射よりも優れているわけではないとも指摘されています 25

     有効性はあるものの、提供された情報からは、特に高齢者コホートにおいてセマグルチドやデュラグルチドに対する血糖コントロールの優位性を示す直接的な比較データは得られていません。

 

4. 高齢患者における体重への影響:「痩せにくい」基準への対応

 

GLP-1 RAは、体重減少を促進する一貫した能力でよく知られています 5。過体重または肥満の2型糖尿病患者にとって、初期体重の少なくとも5%の体重減少は、血糖、脂質、血圧コントロールの改善を含む有意な臨床的利益をもたらす可能性があります 5

しかし、患者側からの「痩せはリスクに繋がります」という懸念は、GLP-1 RAが本質的に体重減少作用を持つ薬剤であるため、直接的な課題を提示します。このため、「痩せにくい」という基準は、患者のベースラインの体重状態によって、その解釈が大きく異なります。高齢者が過体重または肥満である場合、適度で有益な体重減少は、代謝および心血管の健康を改善する可能性があります 5。しかし、患者が痩せ型、虚弱、またはサルコペニアのリスクがある場合、いかなる有意なまたは意図しない体重減少も望ましくありません。

     セマグルチド:

     優れた体重減少効果を示します 15

     SUSTAIN試験では、セマグルチドは一貫して有意な体重減少をもたらし、0.5 mg用量で2.55.7 kg1.0 mg用量で2.07.9 kgの絶対的減少が認められました 9。特に、ベースラインBMIが高い被験者でより大きな絶対的体重減少が観察されました 9

     1回皮下投与セマグルチド(2.4 mg)のメタアナリシスでは、2型糖尿病患者で-6.34%の加重平均体重減少が報告されています 8。重要なのは、糖尿病のない個人では体重減少の程度が著しく大きく(-11.57%)、2型糖尿病患者に頻繁に存在する代謝特性(例:インスリン抵抗性、高インスリン血症)が体重減少効果を減弱させる可能性があることを示唆しています 8

     直接比較研究やメタアナリシスでは、セマグルチドが体重減少においてデュラグルチドよりも優れていることが一貫して示されています 21

     デュラグルチド:

     一般的に「穏やかな体重減少」と関連付けられています 11

     様々な研究において、デュラグルチドは全ての用量で、ベースラインBMIのカテゴリに関わらず、ベースラインからの有意な用量依存的な体重減少をもたらしました 10。ベースラインからの体重変化率は、ベースラインBMIに関わらず、各デュラグルチド用量で概ね類似していました 10

     高齢2型糖尿病患者において、デュラグルチドが体重管理を改善することが示されています 19。セマグルチドのように「優れている」と明示的に強調されていない「穏やかな体重減少」という特性は、過体重や肥満ではない高齢患者にとって、「痩せにくい」という基準により合致する可能性があります。

     エキセナチド徐放製剤:

     体重減少を引き起こすことが知られています 4

     2型糖尿病患者において、エキセナチド治療後52週間でBMIスコアが改善し、体重減少はベースライン体重と血糖値に影響されることが示されました 5。具体的には、過体重および肥満患者、ならびにベースラインHbA1cが高い患者(≥9%)で有意なBMI減少が認められましたが、正常体重患者やHbA1cが低い患者では有意なBMI減少は認められませんでした 5

     体重減少作用が強いため、ベースラインBMI18.5 kg/m2未満の患者では禁忌であると明示的に記載されており 26、その強力な体重減少効果が強調されています。

     ある研究では、インスリン グラルギンが非肥満2型糖尿病患者においてエキセナチドよりも筋肉量の増加に適している可能性が示唆されています 27。これは、GLP-1 RAによる体重減少が筋肉量の減少を伴う可能性を示唆しており、高齢者のサルコペニアリスクにとって特に重要です。この観察は、虚弱な高齢患者にとって、全体的な体重減少が少ない薬剤、または体重減少が主に脂肪量である薬剤が好ましいことを示唆しています。この点から、エキセナチドは高齢患者のサルコペニアリスクを考慮すると、慎重な検討が必要となる可能性があります。

 

5. 高齢患者における心血管アウトカムの利益

 

GLP-1 RAは、主要心血管イベント(MACE)、心血管死、非致死性脳卒中、心不全による入院、および全死因死亡の減少を含む心血管(CV)上の利益を一貫して示しています 6。これらの利益は、特に2型糖尿病と確立された心血管疾患(CVD)または複数のCVリスク因子を有する患者において顕著であり、関連性が高いです 1

GLP-1 RAクラス全体が心血管の利益を提供する一方で 30、提供された情報からは、特定の薬剤におけるエビデンスの明確な階層が明らかになります。これは、心血管リスクが高い高齢患者にとって、より包括的で一貫して示されている心保護効果を持つセマグルチドまたはデュラグルチドがより強く推奨されることを示唆しています。

     セマグルチド:

     有意かつ広範な心血管保護作用を示します 16

     SUSTAIN-6試験(高CVリスクの2型糖尿病患者を対象)では、MACE26%有意に減少しました(ハザード比 0.74; 95% CI: 0.58–0.95; p = 0.0216

     SELECT試験(2型糖尿病のない過体重または肥満で、確立されたCVDを有する患者を対象)では、週12.4 mgのセマグルチドによりMACE20%減少しました(HR 0.80; 95% CI: 0.72–0.90; p < 0.00116

     セマグルチドとデュラグルチドを比較した実臨床での後ろ向き観察研究では、セマグルチドが全死因死亡、急性心筋梗塞、脳卒中、および急性心不全の3年リスクを低減することと関連していました 21

     メタアナリシスでは、セマグルチド(経口および注射製剤の両方)がMACEを有意に減少させ、経口セマグルチド(およびリラグルチド)も心血管関連死亡を減少させることが示されています 22。セマグルチドは、特に非糖尿病肥満患者において、心不全および心血管死の優れたアウトカムと関連していました 22

     デュラグルチド:

     REWIND試験においてMACEを減少させました。この試験には、2型糖尿病と既存の心血管疾患またはリスク因子を持つ患者が登録されました 23

     REWIND試験の事後サブグループ解析では、高齢患者(65歳以上)と若年患者(65歳未満)の間でMACEの発生率が同様に減少することが明確に示されました(11% vs 13%23。これは、高齢者におけるデュラグルチドの一貫した心保護効果を裏付けるものです。

     メタアナリシスでは、デュラグルチドが脳卒中リスクを有意に減少させた唯一のGLP-1 RAとして強調されています 22

     エキセナチド徐放製剤:

     EXSCEL試験(Exenatide Study of Cardiovascular Event Lowering)では、MACEが名目上9%相対的に減少し(優越性に関するP = 0.061)、全死因死亡が14%相対的に減少しました(優越性に関する名目P = 0.01629

     ベースラインで既知のCVDを有する患者のサブグループでは、MACEの減少が統計的に有意でした(HR 0.90; 95% CI, 0.816–0.999; 名目P = 0.04729

     しかし、ベースラインで心不全を有する患者では、全死因死亡および初回心不全入院に対する利益が減弱しました 32。この観察は、既存の心不全を持つ高齢患者にとって、エキセナチド徐放製剤が心保護の点で他の薬剤ほど効果的ではない可能性を示唆しており、臨床選択に影響を与える重要な情報です。

     メタアナリシスでは、エキセナチド(およびリキシセナチド)がMACEの全体的な発生率に有意な影響を与えなかったと一般的に示されており、リラグルチド、セマグルチド、アルビグルチド、デュラグルチドとは区別されています 22

 

6. 高齢患者における腎アウトカムの利益

 

GLP-1 RAは、複合腎アウトカムの減少を含む腎臓への有益性を示しており、これは主にアルブミン尿の減少によってもたらされます 22。この腎保護効果は、糖尿病性腎臓病のリスクが高い2型糖尿病患者にとって重要な考慮事項です 28

     セマグルチド:

     FLOW試験(慢性腎臓病 を有する2型糖尿病患者を対象)では、週11.0 mgのセマグルチドにより、主要な腎臓病イベントが24%有意に減少しました(HR 0.76; 95% CI: 0.66–0.88; p = 0.00216

     2型糖尿病-CKD患者におけるセマグルチドに焦点を当てたメタアナリシスでは、主要な腎臓有害事象の相対リスクが20%有意に減少しました(RR: 0.80; 95% CI: 0.71–0.89; P < 0.000128

     セマグルチドは複合腎アウトカムに関して有益であり、特に新規または持続性のマクロアルブミン尿を有意に減少させることと関連しています 22

     デュラグルチド:

     REWIND試験の事後解析では、腎機能関連アウトカムが具体的に評価され、デュラグルチドを投与された参加者では、複合腎機能関連アウトカムのハザードが推定25%減少しました(HR 0.75; 95% CI 0.62–0.92, P = 0.00433

     この解析では、eGFR40%以上の持続的低下の有意な減少(HR 0.72; 95% CI 0.58–0.88, P = 0.002)と、eGFR勾配の平均年間低下率の有意な縮小(-1.37 vs. -1.56 mL/min/1.73 m2/, P < 0.001)も報告されています 33

     デュラグルチドは複合腎アウトカムに関して有益であり、新規または持続性のマクロアルブミン尿の減少と有意に関連しています 22

     複数の情報源 22 は、GLP-1 RAの「広範な複合腎アウトカム」の利益がしばしば「マクロアルブミン尿の減少のみに起因する」か、「eGFRの悪化の改善や腎代替療法の必要性の減少とは関連しない」と説明しています 22。しかし、デュラグルチドは特に、持続的なeGFR低下の減少とeGFR勾配の平均年間低下率の有意な縮小を示しました 33。これは、デュラグルチドがアルブミン尿の減少だけでなく、腎機能の維持により直接的かつ堅牢な効果を持つことを示しています。この区別は臨床実践において重要であり、eGFRの維持はアルブミン尿の減少単独よりも腎機能維持のより直接的な指標であるため、デュラグルチドの腎保護剤としての位置付けをさらに強化するものです。

     エキセナチド徐放製剤:

     EXSCEL試験では、未調整の網膜症や全体的な腎アウトカムに有意な影響は認められませんでした 35

     推定糸球体濾過量(eGFR)を有意に変化させませんでした(LSMD 0.21 mL/min/1.73 m235

     しかし、EXSCELの事後解析では、エキセナチド徐放製剤が尿中アルブミン・クレアチニン比(UACR)を減少させ、特にベースラインUACRが高い参加者においてeGFR勾配の改善を示唆しました 36

     全体として、エキセナチド徐放製剤の腎アウトカムへの影響は、穏やかまたは中立的と説明されています 36

 

7. 高齢患者における安全性と忍容性プロファイル

 

GLP-1 RAクラス全体に共通する有害事象として、悪心、嘔吐、腹部不快感などの消化器系障害が最も頻繁に報告されています 2。これらの消化器系有害事象は、臨床試験における治療中止の重要な理由となっています 17。高齢患者は脱水や電解質異常を起こしやすく、既存の消化器系の問題がある場合もあるため、これらの副作用は特に問題となる可能性があり、アドヒアランスの低下、生活の質の低下、あるいは医療介入を必要とすることさえあります。したがって、有効性もさることながら、特に消化器系の副作用に関する忍容性は、高齢者におけるGLP-1 RA療法の長期的な成功と安全性において極めて重要な要素となります。

     セマグルチド:

     経口セマグルチドに関する観察では、高齢患者においても一般的に安全で忍容性が高いと考えられています 20

     SELECT試験(2.4 mgセマグルチドを使用)では、永続的な治療中止につながる有害事象を経験した患者の割合は、セマグルチド群でプラセボ群よりも高かった(16.6% vs 8.2%)ですが、これは主に消化器系障害(10.0% vs 2.0%)によるものでした 17

     胆嚢関連障害、主に胆石症は、セマグルチド群でプラセボ群よりも頻繁に報告されました 17

     長期研究では、セマグルチドの新たな安全性の懸念は特定されていません 17

     超高齢患者(75歳以上)における経口セマグルチドに関する研究では、低血糖の潜在的リスクと、複雑な投与指示や認知機能障害に関連する可能性のある有害事象による中止の増加が示唆されています 7。これは、超高齢者におけるあらゆるセマグルチド製剤の使用において、慎重な患者指導と認知機能評価の重要性を強調しています。

     デュラグルチド:

     REWIND試験の事後解析では、デュラグルチドの安全プロファイルが、高齢患者(65歳以上)と若年患者(65歳未満)の間で類似していることが明確に評価されました 23。これは、デュラグルチドが高齢者における使用に対して強い安心感を与える情報です。

     永続的な治験薬中止率、全死因死亡率、心不全による入院、重度低血糖、重度腎臓または尿路イベント、および重度消化器イベントの発生率は、各年齢サブグループ内でデュラグルチド群とプラセボ群の間で類似していました 23

     重篤な心臓伝導障害の発生率は、各年齢サブグループ内でデュラグルチド群でプラセボ群と比較して数値的に高かったものの、この差は統計的に有意ではありませんでした 23

     エキセナチド徐放製剤:

     エキセナチド12回注射と比較して、徐放製剤は悪心が少ないと報告されています 25

     エキセナチド12回注射は、インスリン グラルギンよりも消化器系有害事象が多いと報告されています 2

     EXSCEL試験では一般的に忍容性が良好でした 32

     特定の禁忌と警告(クラスおよび薬剤特異的):

     膵炎: いずれのGLP-1アナログを使用しても、致死的な出血性および壊死性膵炎のリスクが増加します。GLP-1 RAは、膵炎の既往歴がある患者、または治療中に膵炎を発症した場合には中止すべきです 25

     甲状腺C細胞腫瘍/多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2: セマグルチド、デュラグルチド、エキセナチド徐放製剤、リラグルチド、およびチルゼパチドは、甲状腺髄様癌の既往歴または家族歴がある患者、または多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の患者には禁忌です 25

     腎機能障害: エキセナチドは、末期腎疾患またはクレアチニンクリアランス(CrCl)が30 mL/min未満の患者には使用すべきではありません 25

     消化器疾患: GLP-1 RAは、胃不全麻痺や炎症性腸疾患などの重度の消化器疾患を有する患者には避けるべきです 25FDAは、セマグルチドに関連するイレウスについても注意喚起しています 25

     低血糖: GLP-1 RAは単剤療法として使用される場合、低血糖の内因性リスクは低いですが、スルホニル尿素薬やインスリンと併用するとリスクが有意に増加します 4。特に経口セマグルチドを用いた超高齢者における低血糖の可能性には注意が必要です 7

 

結論と推奨

 

高齢2型糖尿病患者における週1回投与GLP-1受容体作動薬の選択は、血糖コントロール、合併症予防、体重への影響、および安全性のバランスを慎重に考慮する必要がある複雑な意思決定です。提供された査読済み文献に基づき、各薬剤の特性を総合的に評価し、患者の「痩せにくいが糖尿病のコントロールと、糖尿病の合併症の予防に有益な薬剤」という要望に応えるための推奨を以下に示します。

セマグルチド(Ozempic®:

     血糖コントロール: 最も強力な血糖降下作用を示し、デュラグルチドと比較して優れていることが示されています 21。高齢者においても効果が確認されています 15

     体重への影響: 最も顕著な体重減少効果を示します 9。ただし、2型糖尿病患者では非糖尿病患者と比較して体重減少効果が減弱する傾向があり、ベースラインBMIが高い患者でより大きな絶対的体重減少が観察されます 8

     心血管・腎アウトカム: 堅牢な心血管保護効果(MACEの大幅な減少)と腎保護効果(主要な腎臓病イベントの減少)を広範な患者集団で示しています 16

     安全性: 消化器系有害事象による中止率が他の薬剤より高い傾向がありますが 17、全体的な安全性プロファイルは良好です。超高齢者では低血糖リスクや複雑な服用指示による中止に注意が必要です 7

デュラグルチド(Trulicity®:

     血糖コントロール: 有意な血糖コントロール改善効果を示し、高齢患者と若年患者で同様の有効性が確認されています 18

     体重への影響: 「穏やかな体重減少」と関連付けられています 11。セマグルチドと比較して体重減少効果は劣りますが 21、これが「痩せにくい」という患者の要望に合致する可能性があります。

     心血管・腎アウトカム: 高齢者を含む幅広い患者層でMACEを有意に減少させ 23、特に脳卒中リスクを有意に減少させた唯一のGLP-1 RAとして挙げられます 22。腎機能関連アウトカム(eGFR低下の減少やeGFR勾配の改善)においても堅牢な効果を示します 33

     安全性: 高齢患者と若年患者で同様の安全プロファイルが確認されており、消化器系有害事象による中止率も比較的低いとされます 23

エキセナチド徐放製剤(Bydureon® / Bydureon BCise®:

     血糖コントロール: HbA1c低下に有効ですが、他の週1回投与GLP-1 RAと比較して優位性は明確ではありません 25

     体重への影響: 体重減少効果がありますが、特にベースラインBMIが低い患者では体重減少が少ない傾向にあります 5BMI18.5 kg/m2未満の患者では禁忌です 26。インスリン グラルギンと比較して筋肉量増加に適さない可能性が示唆されており 27、サルコペニアリスクのある高齢者では慎重な検討が必要です。

     心血管・腎アウトカム: MACE減少効果は全体コホートでは名目上であり、既知のCVDを有するサブグループで統計的有意性が認められます 29。ベースラインで心不全を有する患者では、全死因死亡および初回心不全入院に対する利益が減弱します 32。腎アウトカムへの影響は穏やかまたは中立的とされます 35

     安全性: 消化器系有害事象は他のGLP-1 RAと同様に報告されますが、徐放製剤では悪心は少ないとされます 25。腎機能障害(CrCl <30 mL/min)の患者には禁忌です 25

総合的な推奨:

高齢患者において「痩せにくいが糖尿病のコントロールと、糖尿病の合併症の予防に有益な薬剤」という要望を考慮すると、以下のシナリオが考えられます。

1.    過度な体重減少を避けたい、または体重減少が望ましくない高齢患者(特に痩せ型、フレイル、サルコペニアリスクが高い場合):

     デュラグルチドが最も適切な選択肢となる可能性が高いです。デュラグルチドは「穏やかな体重減少」を示し 11、セマグルチドのような強力な体重減少効果は期待されません 21。その一方で、高齢者においても一貫した血糖コントロール効果 23 と、堅牢な心血管・腎保護効果 23 を有しています。特に腎機能の維持効果は注目に値します 33

2.    過体重または肥満であり、体重減少からも利益を得られる高齢患者:

     セマグルチドが有力な選択肢となります。セマグルチドは、より優れた血糖コントロール効果 21 と、より強力な心血管・腎保護効果 16 を提供します。この場合、セマグルチドによる体重減少は、代謝状態の改善や合併症リスクの低減に寄与する有益な効果と捉えられます 5。ただし、消化器系有害事象による中止のリスクと、超高齢者における低血糖リスクには注意が必要です 7

エキセナチド徐放製剤は、他の2剤と比較して心血管・腎保護効果のエビデンスが限定的であり 22、特に心不全の既往がある患者では心血管利益が減弱する可能性が指摘されているため 32、上記の2剤がより優先されるべきでしょう。また、サルコペニアリスクのある高齢者においては、筋肉量への影響に関する追加の考慮が必要となる可能性があります 27

最終的な薬剤選択は、患者の個別の臨床状態(ベースラインBMI、心血管疾患の有無、腎機能、フレイルの程度、併存疾患、多剤併用の状況、認知機能)、治療目標、および患者の価値観を総合的に評価した上で、医師と患者間の十分な話し合いを通じて決定されるべきです。

引用文献

1.    Antidiabetics – GLP-1 Agonists - Washington State Health Care Authority, 7 31, 2025にアクセス、 https://www.hca.wa.gov/assets/billers-and-providers/antidiabetics-GLP-1-agonists.pdf

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2025/7/31google Geminideep researchした。

理由は、2025/7/30に、それまでの0.75mgの倍量である1.5mgの製剤の販売を開始したとの報告があったため( https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=78766 )。

トルリシティは他のGLP-1と比較して、痩せにくい。訪問診療の患者となりやすい患者はサルコペニア・フレイルは大問題となりうる。なので基本的にはトルリシティを使っていくことが、当院では今後も多くなると考えられた。